主な金属発熱体(電熱線)の種類と特徴
分類 Ni-Cr系 Fe-Cr-Al系
ニッケルクロム 鉄クロム
品種 JIS記号 カンタル リケン
NCH-1 FCH-1 AF   PX-D 
  Cr 19~21 23~26 22 23
成分 Al - 4~6 5.3 5.5
(wt%) Fe     1  以下
  Ni    77 以上 - - -
電気抵抗率 1.08±0.05 1.42±0.06 1.39 1.40±5%
20℃ μΩ-m
最高使用温度(℃) 1100 1250 1400 1400
   
  線径 >3mm  大気中   
  表面の保護層 クロム酸化物 アルミニウム酸化物
 
その他の特徴
○ Ni-Cr系
  高温下での強度が大きい。冷間加工が容易。 水蒸気雰囲気に抵抗性がある。
○ Fe-Cr-Al系
  高温下で形成されるアルミナ保護層により、耐酸化性に優れる。 (寿命の向上)
  電力負荷(壁面負荷、表面負荷)を高めに設定できる。
  高温での使用を目的としているが、高温強度が比較的小さく、形状などに注意が必要。
  冷間加工が困難
電熱線の形状による熱放射の違い
丸線(ROB) 
帯状線
        線延長
      方向
  ヒーター 線全周から均一に拡散     幅広面に偏り、指向性が強い
熱放射イメージ図
電熱線の使用上の留意点
  炉内雰囲気を清浄に保つ (水蒸気や塩素系気体を侵入させない)
  亜鉛、アルミなどの溶融金属と接触させない
  銅、鉛、鉄等の重金属の酸化物(鉄粉)等と接触させない。(保護膜形成を阻害する為) 
ホーム | 会社概要 | 事業紹介 | お問合せ・アクセス